70%健康マガジン:辻野先生の回答

ココの情報は100%の健康をまったく保証しませんが、ボクがそうである
ように70%健康になるためのヒントが見つかるかもしれません。

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2008.09.16 Tuesday

五十七、「芸術」について辻野先生の回答

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■今週のお題:「ゲージュツと健康に関連性はありますか?」
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天気予報によれば、今週あたりからようやく秋らしくなってくるとか。実は春から夏にかけてがやちき的ピークなので、寒くなってゆくこれからはおとなしくなるシーズンです。

さて、秋といえばアートですね。

なんで秋はアートの季節なのか? スポーツも読書も食欲も、とりあえず秋です。軽く調べましたが、あんまり深い理由なんてないらしい…。

なんにしても芸術の秋。ただ、ミュージシャンとかデザイナーの人って不健康なイメージがあります。ボクの偏見ですが。

芸術を極めることは不健康なのか? つっちーに聞いてみましょう。

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「創作活動が健康に悪いってことはないで。むしろ身体のためにはええんちゃう?」

ああ、そうなんだ。どうして?

「これは東洋医学でなく脳医学の話になるが、複雑な指先の動きは脳を活性化させんねん。だから絵を描いたりとか、ピアノを弾いたりするというのは脳のためにいい」

確かに、脳も身体の一部だもんね。そういう意味では身体に良いと言えるかも。じゃあ逆に、指を動かさないでいるとどうなるの?

「もし使わないでいたら、脳は衰えていくかもしれんな」

すると同じ創作活動でも、パソコンとマウスを使ったデザインなんかはあんまり意味がないんだろうか? ほとんど指を動かさないし。

「単純に指を使うより、複雑な思考をすることのほうが脳の活性化には大切やろうから、創作的なことをしているならええんちゃう? 単純な事務作業で機械的にマウス操作してるだけやったら意味ないかもしれんが」

なるほどね。

「ところで脳と言えば、右脳と左脳の話が流行ってるみたいやな」

ああ、聞いたことあるよ。詳しくは知らないけど。

「かんたんに説明すると、左脳は計算なんかの論理的思考を担当していて、右脳は空間認識など感覚的な思考を担当している」

すると、芸術は右脳の分野なんだね。

「その通り。大概の人はクセがあるから、右脳と左脳のどちらかに偏っててな。現代は左脳派の時代と言われてる」

そうなの?

「高度経済成長期には論理的な思考力や計算力が尊重されたからな。感覚的な人材はそこまで重要視されていなかった」

確かにそうかもね。就職には学歴が重視されて、良い大学に入るための試験といえば、論理的な思考が求められる問題が出されてるイメージがあるわ。

「ところがパソコンの普及によって流れが変わりつつあるという意見がある。つまり論理的な部分はコンピューターが計算するから、今はそういった計算できる人材よりも、右脳的なセンスのある人材が求められる時代になりつつあるらしい」

なるほど。説得力あるね、それ。

「クルマやケータイにしたって『使えりゃ良い』ではなくなってきてるやろ?」

ケータイは薄いデザインばっかり売れてるしなぁ。ということはアレかい? これからは普通の大学を凌いで、美大の全盛期が来るってことかい?

「ああ、そやな。そういう可能性はあるな」

でもやっぱりダメな気もするなぁ。ボクもたぶんそうだけど、右脳型の人って段取りとか計算するのが苦手な傾向があるもの。社会向きじゃない。

それにデザインもお金に換算するのがすごく難しいから、うまく生計を立てていくのって超右脳派には難しいんじゃないかな。

「まずは、右脳派をマネジメントできる人材の価値がまず上がってくるんと違うか?」

なるほど。音楽のレーベルみたいに、感覚を発信する会社や組織が一般化してくるのか。それは未来像としておもしろいね。

「オレの予想では、今の子どもが時代に取り残されないオトナになるなら、右脳系の勉強をしたほうがいいと思ってる」

でも右脳系の勉強ってなんだ?

「基本は良いものに触れることやろうな。美術館に行って美しい絵画や彫刻を見るでもいいし、レストランに行っておいしい食事を食べるでもいい」

そんな教育は楽しそうだな。

「日本料理なんてアートの真髄やで。料理人の技、器の美しさ、空間の演出。五感に訴えかけるものが右脳を育てると思う」

でもさ、美に対する感覚って人によって違うじゃん。クラシックだけが音楽だと思う人もいれば、ガリガリのヘビーなロックを好む人もいて、ノイジーでエレクトロニックな音楽を愛する人もいる。

「それでも普遍的にみんなが同じように感じるものがあると思うで。朝の太陽の輝きは、個人的に特別な理由でもない限りほぼ万人に受け入れられるんちゃうか」

そうか、自然風景なんかは普遍的だよね。たとえば暗くて深い洞窟は恐ろしいというのも、人間一般に共通する感覚かも。

「アートと健康の話でまとめるなら、最近オレがやってる森林療法なんかええと思うで。光に満ちた風景画のような森の景色、風が木々を揺らす音、ひんやりとしてみずみずしい空気。右脳的な感覚を刺激して、しかも健康にも良い。自然の森はどんな美術館に行くよりオススメや」

と、辻野先生は回答しましたとさ。

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■やちきの見解
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なんかバーベキューでもやりたくなるような話でした。紅葉のシーズンになったら、いっちょ企画してみようかな。

ところで、よく考えたら芸術的な感性がなくても健康な人って、ものすごくたくさんいますよね。世の中に。つまり右脳的感覚が身体に影響を及ぼすかと言えば、必ずしもそうではないんでしょう。

それでも何かの事象に触れたときに「これ、なんか好き」と言える感覚があったほうが、人生は100倍楽しくなる。ボクはそう思いました。

ふらりと、どこかへ写真でも撮りに行こうかなぁ。

つづく

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