70%健康マガジン:辻野先生の回答

ココの情報は100%の健康をまったく保証しませんが、ボクがそうである
ように70%健康になるためのヒントが見つかるかもしれません。

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2008.09.26 Friday

五十八、「水虫」について辻野先生の回答

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■今週のお題:「水虫は他人にうつりますか?」
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今年の夏は猛暑日つづきでしたが、案外去り際は潔かった。近頃はなんだかすっかり気候も秋めいてきましたしね。

秋と言えば、紅葉を眺めながらの露天風呂っていうのは、なんだかんだで毎年行ってる気がします。あれはサイコーですね。

ただ、唯一気になるのがサンダル。

室外の湯船に行くために履き替えるんですけど、なんだか心配になっちゃう。「水虫うつらないかなー?」って。

いや、人間がちっちゃいのは認めます。でも気にしてしまうとなんだか足の裏がかゆい気までしてきて。「想像水虫」ってやつですかね。

果たして温泉旅館のサンダルで水虫はうつるのか? つっちーに聞いてみましょう。

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そういえばさ、司馬遼太郎の『竜馬が行く』で読んだんだけど、日本で最初に水虫になったのは坂本竜馬らしいぜ。

「ほんまか?」

まぁ、歴史的根拠があるかないかは別として、竜馬は常にブーツを履いていたから水虫に悩んでいたらしい。

「へぇー、そうなんや」

ということは、逆にそれまでの日本人は水虫になっていなかったってことだよね。

「たしかに日本の靴はわらじとゲタやったからな。水虫とは縁がなさそうや」

だけど靴下っていうか、足袋(たび)って言うんだっけ? アレ履いてればしっかり足が蒸れて水虫になりそうだけどね。

「足袋っちゅうのはかしこまった席のものやから、1日中履いとるワケやないで」

あ、そうなんだ。じゃあ寒い地域の人も年中はだしだったの?

「足袋は履いとったかもしれんけど、寒ければ水虫にはならんやろ」

へぇー。寒いと水虫にならないんだ。

「そもそも水虫ってのは通称で、白癬(ハクセン)菌っていう真菌(カビ)のことやねん。だから適度な湿度とあたたかさを好む。だから本来は寒かったり乾燥していたりする環境やと菌が繁殖しづらいワケや。つまりこれだけ湿度の高い日本でわざわざ通気性の悪い革靴なんて履くのは、白癬菌にとって絶好の環境を提供しているのと同じやな」

なるほど。日本は西洋文明と同時に水虫も生活に取り込んでしまったんだね。

「まぁ、その通りやな」

水虫の原因になるカビは海を越えてやって来た?

「ちまたでは水虫は白癬菌という真菌の一種が原因と言われているんやけど、こんなんはどこにでもおる雑菌の一種にすぎんよ。日本にも昔からおったんちゃうか」

水虫ってさ、よく言われている通り太陽にさらしてやれば治るの?

「紫外線にさらされて、乾燥した環境では菌は生きていけんからな」

じゃあ、アレだ。水虫になったらゲタで生活すればいいんだ。

「それも一理あるけど、サラリーマンがスーツにゲタで出勤ってワケにはいかんやろ。さすがに」

シュールでいいと思ったんだけどなぁ。

「まぁ、対策としては家に帰ったらすぐに靴下を脱ぐべきやろうな。それに菌の餌となる古い皮膚(垢とか角質)や汗はこまめに洗い流してあげること。あと、通気性の観点から5本指靴下にするのもおすすめやな」

5本指の靴下っていいんだ。ボクも一足持ってるよ。履きづらいからニガテだけど。でもさ、なんで同じような環境でも水虫になる人とならない人がいるんだろう?

「健康的で代謝の良い人の方が古い皮膚がどんどん出てきたり、汗で蒸れた高温多湿な状況になりやすい。つまり白癬菌の繁殖する環境ができるんやな」

へぇー。皮肉な感じだね。代謝が活発なほうが水虫が喜ぶなんて。でもさ、ボクが小さい頃、父親が水虫だったけどうつらなかったぜ?

「子どもは基本的に、気の巡りが活発で防衛作用が高いしな。鍼灸では

“水虫にかかる=気の巡りが悪くなって、防衛作用が弱まっている”

と判断する。つまり生活リズムが乱れてたり、食べ物が偏ってたり、運動をせえへんかったりな」

なるほど。

「だからよく考えてみれば、水虫にかかるってことは気の巡りが悪くなってるってサインやねん。足がかゆくなるくらいでもっと大きな病気の前触れを教えてくれてるんやから、本来はもっとありがたいものだと考えるべきや」

でも自分の気の巡り方次第ではうつることも充分あり得るってことだよね。やっぱり温泉旅館のぞうりは気持ちのいいもんじゃないなぁ。

「ええか、これは常々思ってるんやけどな。旅館のぞうりを嫌がったり、水虫のお父さんのトイレのスリッパを避けたりして、水虫を他人のせいにしたらあかんよ。万が一うつったらそれは自分の弱さやし、また自発的にも水虫にかかる可能性が元から高かったってことや」

がーん。確かに。小学生の「なんとか菌でエンガチョ」みたいで、決して美しくはない光景だね。‥‥反省しました。

「そういえば、『もやしもん』ってマンガ知っとるか?」

なんか、キャラクターグッズだけ知ってる。人気あるよね。

「その原作のマンガ、おもしろいで。菌が見えて、会話もできる青年が主人公なんやけどな。菌は人間にとって悪いだけでなく良いものもある。だからとにかく殺菌すればいいってもんやないねん。『もやしもん』は菌との共存の大切さを、おもしろくも深く伝えてくれる名作やな」

と、辻野先生は回答しましたとさ。

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■やちきの見解
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へぇー。つっちーにマンガ薦められたのなんて、このメルマガで初のことだよ。ちょっと読んでみようかな。『もやしもん』。

それにしても、水虫エンガチョはやっぱり良くないですね。「不健康でも気持ちよく生きる委員会」の会長としては反省しきりでした。
※そんな委員会は実在しません。いつも通りの適当なコメントです。

まぁ、普段からゲタを履くか、元気に生きて気の巡りを良くしていれば水虫など恐れるに足りないようなので、今年からは温泉のサンダルは気にしないことにします。

幸い、ジメジメの夏が終わって秋は菌にとって棲みづらくなる季節ですからね。


つづく

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