70%健康マガジン:辻野先生の回答

ココの情報は100%の健康をまったく保証しませんが、ボクがそうである
ように70%健康になるためのヒントが見つかるかもしれません。

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2008.10.30 Thursday

六十一、「デブ」について辻野先生の回答

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■今週のお題:「どうすればデブになれますか?」
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いわゆる「痩せの大食い」で、いくら食べても横幅が増えないカラダ。羨ましがられることもありましたが、思春期の頃はコンプレックスでした。

今となっては、まったく気にしてませんけど。

ところがリーマンブラザーズの破たんが引き金になったのか、世界経済と反比例して体重が増加傾向にあるボク。このまま順調に進めば憧れのデブキャラにだってなれるかもしれません。

ではどうすれば太ることができるのか、つっちーに聞いてみましょう。

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「確かに、やちきは少しぽっちゃりしてきた感じがするな」

そうなんだよ。むしろ、最近は前に比べて食欲もかなり落ちてるんだけどね。

「食べる量と太る量は関係ないで」

え、そうなの?

「恒常性維持機構が機能しなくなったんちゃうか?」

こうじょうせいいじきこう。なんだっけそれ?

「体液のPHや血圧などを一定のバランスに保とうとするカラダの生理機能のことや。体の脂肪が無制限に蓄積されないのも、人間本来の機能を阻害しないようになってるねん。肥満で体が重くては天敵から逃れられないやろ。東洋医学的にも気血津液(きけつしんえき)の働きがしっかりして健康なら、がっつり食べても太らんことになってる」

そういえばボクの体重は52kgから±2kg以上増減することはなかったしな。じゃあ、どうしてその恒常性維持機構が機能しなくなったんだろ? 最近は生活のリズムも安定してるはずなんだけどな。

「食を中心とした生活習慣の中に何らかの健康阻害要因があるんちゃうか?それ以外で考えられるのは…、まぁ、老化やろうな」

おお、ついにボクにも老化の波が押し寄せてきたか。

「我々も、もう30代やからな。人間は0〜10歳がカラダを作る時期で、成長していくのはせいぜい20代半ばまで。あとは維持していくだけやねん」

なるほど。人生が秋の気配に染まっていく気分だよ。ま、いいけど。

それより、どうやったらボクはデブになれるんだい?

「要は、恒常性維持機構をもっとぶっ壊せばええ」

ぶっ壊す。どうやって?

「食事のバランスを壊すことやな。たとえばビール腹という言葉があるが、水分を過剰に摂り過ぎれば腹が出てくる。もしくは油っこいものばかり食べるとか、米をまったく摂らないとか。もちろん太ると様々な合併症がともなうリスクを覚悟せんといかんけどな」

リスクを承知の上でバランスの悪い食事を心がける、か。キツそうだな。それにしても、米を食べないのはダメなの? うちの父親は炭水化物ダイエットと称してお米を減らして痩せるのに成功してたけど。

「それも、恒常性維持機構をぶっ壊した結果やな。一定に保てなくなるんやから太る代わりに、必要以上にやせてゆくことも十分ありうる。こちらも当然、合併症を覚悟しておかんなあかんで」

確かに、「やせた」と言うより「やつれた」感じだったもんな。

「そもそも日本人は玄米を食べるようにカラダができてるから、米を抜くのはえらく不自然やねん。ヨーロッパ人の場合は小麦とか肉とか。自分の住む土地で採れるものを食べるのが基本中の基本や」

そういえば、陸上の世界新記録保持者ウサイン・ボルトはヤム芋を食べて育ったってね。どこかの食品メーカーが、ヤム芋の成分を調べて摂取すれば足が速くなるなんて研究してるニュースを見たよ。

「日本人がヤム芋を食べて足が速くなるとは思えんけどなぁ」

なんでさ?

「こんなエピソードがあるで。文明開化の頃、ドイツから来た栄養学の教授ベルツが日本人の人力車のスピードと持久力に驚いた。東京から日光へ行くのに馬は途中で6回乗り換えて14時間、人力車は1人で14時間半で行ったらしい」

それはびっくりするな。その人、馬よりすごいじゃん。

「この話は続きがあってな、車夫が主に玄米しか食べていないと聞いた教授は、もっとパワーを付けさせてあげようと肉を食べさせてみたんよ。ところが、肉を食べた車夫は逆に走れなくなってしまった」

へぇぇ。そうなんだ。

「そして車夫の食事を元に戻したら、体力も元に戻ったっちゅう話や」

なるほどねぇ。じゃ、ボルトもヤム芋じゃなく、肉を含めた近代的なトレーニング・メニューを食べるようになったら遅くなるのかね?

「可能性は高いな」

でも芋ばかり食べてあれだけの瞬発力が身に付くんだから不思議だよなぁ。

「菅野式食事療法の考え方では、身体に必須なのは炭水化物(糖質)であり、タンパク質や脂肪は体内で作られる。突き詰めて言えば、積極的にたんぱく質や脂質は食べなくても生きていけるねん。逆に炭水化物を減らすダイエットは、食事療法士としてあんまりオススメできんな」

ふうん。でもボクはやっぱりおかずが欲しいけど。

「そうやな。いつかも言ったと思うが、人間の歯は臼歯20本、切歯8本、犬歯4本やねん。臼歯は穀物等をすり潰すための歯、切歯は野菜を切るための歯、犬歯は肉をちぎるための歯やから、食事内容のバランスも歯にならうのが一番。お米や豆類が全体の5/8ってのが適量やな」

でもこれって実際に並べてみると、ほとんどごはんなんだよな。

「粒状ですりつぶす必要のあるもの、つまり豆類も、5/8の中に入れていいで。雑穀や大豆製品は結構おかずになってるやろ。あとは身土不二(しんどふじ)、地元の食材を地元で食べることを心がけていれば、基本的な食事バランスはオッケーやで」

と、辻野先生は回答しましたとさ。

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■やちきの見解
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あ、いつの間にかバランスを崩してデブになるための話から、ふつうのバランスの食事の話になってしまった。

それにしても恒常性維持機構をぶっ壊すって、ちょっとつらそうだな。あんまり楽しそうじゃないし。

だけど食材の地産地消とか玄米までこだわりはじめると、まともに外でメシが食べられなくなっちゃうんだよな。とりあえずボクの場合は自分が気持ちいいメニューを、気持ちいいだけ食べるように心がける程度にしておきます。

つづく

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