2010.09.30 Thursday
九十一、「レメディ」について辻野先生の回答
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■ 今週のお題:「レメディってどうなんですか?」
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この間、新聞でレメディがでかでかと報じられていました。
その時の第一印象は、
「レメディって何?」
調べてみると、代替医療の一種らしいです。
代替医療と言えば、つっちーじゃん。
話題性充分の代替医療。これはつっちーに詳しく聞いておいたほうが良さそうです。
■ 今週のお題:「レメディってどうなんですか?」
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この間、新聞でレメディがでかでかと報じられていました。
その時の第一印象は、
「レメディって何?」
調べてみると、代替医療の一種らしいです。
代替医療と言えば、つっちーじゃん。
話題性充分の代替医療。これはつっちーに詳しく聞いておいたほうが良さそうです。
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「う〜ん、やちき。正確にはレメディは代替医療ではないで」
へぇ。じゃ、レメディってなに?
「東洋医学で言う鍼やお灸のようなもので、ホメオパシーという代替医療で使うツールがレメディや」
あー、そういうことなんだ。さすが詳しいね。
で、レメディってなんなのさ。
「砂糖に、すごく希釈した成分を入れたものがレメディや」
希釈した成分?
「たとえばやちきには生姜の成分が必要だとするやろ? その場合、西洋医学の薬であれば生姜の成分を抽出した薬を飲ませるし、東洋医学なら生姜を丸ごと食べさせる。ホメオパシーの場合は生姜のエキスを1000000000000000…分の1くらいに薄めて砂糖に入れたものを飲ませる」
何分の1だって??
「まぁ、10の60乗くらいかな」
なぁんだ。10000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
000分の1ってことか。
さて、どこからツッコめば良いのかな?
「さぁ」
じゃあ初歩的なこと聞くけど、これって意味あるの? そこまで薄めたらこれは生姜じゃなくて砂糖だよね。
「まぁ、各国で議論になっているポイントはそこやな」
それは議論になるでしょう。
そもそも、なんでそんな希釈しちゃうんだろう。誰か「薄めすぎですよー」ってツッコミ入れてあげないと。
「その辺の考え方は物事をミクロの視点で捕えようとする現代医学と同じ考え方やな」
どういうこと?
「たとえば、お茶がカラダに良いのはカテキンの成分がええからや! というのに似てるねん。現代医学は何か物質から抽出した成分を薬として使うやろ?」
うん。たぶん。
「ホメオパシーの場合はさらに進んで、成分に含まれる波動をレメディとして使うねん」
HADO? 「気」と同じと解釈して良いのかな? それは。
「波動と気は別モノやな。あらゆる物質は原子レベルでは振動していて波動を発してるねん」
へぇ。波動って物理的なものなんだ。てっきり波動拳とか波動砲とか、戦いで使うレーザービームみたいなもんかと思ってたよ。
「たとえば人が色を識別できるのは光の反射(波)を認知してるから。つまり色も波動やねん。あとは紫外線やX線なんかも波動やな」
そうなんだ。
「この世の物質には石にも手ぬぐいにもお茶にも波動があって、人との相性もあるねん。それぞれ好きな色が違うようにや」
レメディはその波動を使うってことか。10の60乗分の1の成分で。
「そうやねん。波動という物理的な視点から検証すれば、いずれ効果が科学的に証明される時代が来るかもしれん」
ふぅん。そんなもんかねぇ。
「レメディーのおもしろいところは、そんな科学的に効果も証明されていないものが薬事法には引っかからず、巷で使用されているということや」
ああ、やっぱりレメディーって薬じゃないんだ。
「正式な薬ではないで。ちゃんと国が認めたもの以外で治療効果をうたうことは違法やねん。そして許認可を得るために製薬会社は何百億円という莫大な経費を使ってる」
10000000000円以上も使ってんだ。そこいくと、レメディーは10000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000分の1だからこっちのほうがすごいね。インパクトは。
「ちなみに、薬事法に適した薬になるためには効能があることも当然やけど、どれだけ飲めば害になるか摂取上限も決めなかればならんねん」
なんで?
「上限値が決まらなければここまでなら大丈夫と証明できる安全値も決まらんやろ? つまり、変な話やけど毒性がないと薬にならんねん。レメディーが薬のようで薬ではない理由がここにあるんや」
へぇー。変なの。
「物理的に何も検出されないほど薄めてしまったということは薬と許認可する対象が『ない』ということになる。つまり上限値もなにも決められんから、いくらレメディーが有益だったとしても薬に認定されるのは難しいねん」
でもとりあえず、ほとんどないくらい薄いんだからカラダに害はないってことだよね?
「そもそも検出されるものがないほどに希釈しているから、科学的に有害と証明もできんやろ? 結局、レメディーは現在の科学的な視点からは安全とも危険とも証明できん」
んー。つっちーはレメディ賛成派なの?
「賛成でも反対でもないけど、ちょっと気になることはあるな」
なんだい?
「水は感情の影響を受けて結晶が変わると言われてるねん。これも波動の効果やと言われとって、昔、実験したことがある」
ああ、なんか言ってたね。
水にごはんを入れた容器を3つ用意して、1つには毎日「ありがとう」と言い、1つには「バカヤロウ」と言い、1つは放置しておいた。ってやつだよね。
「そうや。結果はありがとうの水は白く濁ってかぐわしいお酒のようになり、バカの水は黄色く腐敗臭がして、放置した水は茶色くなったうえ、青、黒、白などあらゆるカビがびっしり生えてたんや」
不思議だよねー。むしろ、よくそういう実験をする気になるよねー。
読者の方も、ぜひやってみて報告ください。
ボクは、たぶん2日目ですっかり忘れて、すべて放置しそうな気がするので…。
「とにかく、波動がこんなにも伝わりやすいものだとしたら、ごくごく微量のレメディは飲む人間の気分でその波動も変わってしまわないのか? これが気になるねん」
んー、確かに。
でも、水に感情が伝わるとして、それが波動の効果かどうかもわからないんじゃ?
「そうやねん。結局、証明のしようがないねん。ただ、将来的に波動の研究が進んでくれば、必ず医療分野でもすごい活用法が見つかるはずや。ちょうど、眼に見えない電磁波であるX線がレントゲンで当たり前に使われるようになったみたいにや」
まぁ、害はなさそうだから信じて使う分には良いと思うけどね。
「まさにそこやな。信じて使えば、別にレメディでなくても基本的にはなんでも効くわ。人間の身体には目に見える物質の影響より、感情や心の影響の方が圧倒的に大きいからな」
と、辻野先生は回答しましたとさ。
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■ やちきの見解
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レメディがここまで話題になったのは、ホメオパシーを信奉するあまり、一般の病院での治療を拒絶するケースがあったからみたいですね。
うーん、でもどの医療を受けるかは自由意志ですから、何を選択するかは本人が信じるもので良いのではないでしょうか。
ちなみに、ボク個人がレメディを飲みたいかと言われれば、いや、飲んでも良いけど…。
という感じです。
つづく