2008.05.27 Tuesday
四十九、「血圧」について辻野先生の回答
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■今週のお題:「血圧ってどう気にすればいいんですか?」
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糖質がゼロでも脂質が100でも気にしないボクは、もちろん健康に対する意識もドラマチックかつドラスティックに低いワケで(ゼロとは言わない)。
でも30代にもなれば健康診断やら人間ドック系の話もできるようにしておきたいんですよね。オトナの男性として。居酒屋でネタに困らないように。
ところがボクってば血圧が高かったり低かったりすると、どうなっちゃうのかすら知らない。いくらなんでもこれはまずいなぁ。ただでさえ健康をテーマにしたメルマガ書いてるというのに。
そんなワケで今のうち、つっちーに聞いておくことにしました。
■今週のお題:「血圧ってどう気にすればいいんですか?」
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糖質がゼロでも脂質が100でも気にしないボクは、もちろん健康に対する意識もドラマチックかつドラスティックに低いワケで(ゼロとは言わない)。
でも30代にもなれば健康診断やら人間ドック系の話もできるようにしておきたいんですよね。オトナの男性として。居酒屋でネタに困らないように。
ところがボクってば血圧が高かったり低かったりすると、どうなっちゃうのかすら知らない。いくらなんでもこれはまずいなぁ。ただでさえ健康をテーマにしたメルマガ書いてるというのに。
そんなワケで今のうち、つっちーに聞いておくことにしました。
「なんや、血圧のことなんも知らんのか」
うん。よく「低血圧で起きられない」とか、「高血圧だから気をつける」とか言うけど、そもそもどこからが低血圧でどこからが高血圧か? またそれに当てはまる場合、困ることを述べなさい。
と問題を出されても回答できないんだよね、ボク。血圧に興味を持たずにここまで生きてきたから。ちょっと診断してみてよ。
「それは困ったな。血圧を測るのは自由やけど、やちきが低血圧か高血圧かの診断は医師免許を持っている人しかできんねん。法律的に」
へぇぇ。そういうもんなんだ。じゃ、わかんねぇじゃん。
「高血圧に関しては、WHOが出してる基準があるはずやで」
ああ、確かにあるみたいだね。
【高血圧】
下の血圧が90以上、上の血圧が140以上なら高血圧。なるほど。
低血圧は特に基準が数値化されていないけど、上の血圧が110以下を低血圧と判断する場合が多いようです。
【低血圧Support Group】
で、つまり血圧ってなんなの? よく腕をぷしゅぷしゅ圧迫して測ってるのってなに?
「血圧は文字通り血の水圧のことやねん。血液の流れる勢いと血管の柔軟性のバランスが脈拍の打ち方に影響していて、その脈打っているときの血液が血管を押す圧力を数値化してるねん。」
あー、アレは脈を測ってたんだ。
「ちなみに、高血圧であること自体はそんなに問題ではないんよ」
え? そうなの?
「問題は血管に柔軟性があるかどうかやねん。運動した直後で血流が多くなっても、血管には伸縮性があるから大丈夫やねんな。ただ、高血圧の人の中には血管に柔軟性がないため血圧が高い人もいるねん。すると、血流がどっと増えたときに血管が破裂するかもしれんっちゅうワケや。コレステロールなんかで血管の内壁が詰まっている人も同様の危険性があるわな」
それはヤバイね。反対に低血圧はどう危ないの?
「低血圧はそんなには危なくないねん。高血圧のように生死に直結してないからな。たとえば医者が低血圧だと診断しても積極的な治療することは、ほぼないんちゃうか?」
ああ、その程度の扱いなんだ。さびしいぜ、低血圧!
「もちろん乏血(血液が少ない)が原因の低血圧なら、日々の活動に影響があるから、無意味とは言わんけどや」
なるほどね。だいたい分かった。じゃあ、東洋医学的に高血圧ってどう対処するんだい?
「うーん。血圧が高いとか低いとかは小さなことやねん。極端に言えば、どうでもいい」
そうなんだ。そういう極論って大好きだよ。ボクは。個人的に。
「東洋医学では三部九候診(さんぶきゅうこうしん)という脈の測り方があるねん。これは片手で3つのポイント×3段階の深さで脈の強弱やリズムを診断する。これでかなり細かいところまで分かるんやで」
細かいところってたとえばどこまで分かるの?
「たとえば、達人になると女性が妊娠してるかどうか分かる。しかもおなかにいるのが男の子か女の子かも分かる」
マジかよ! 手の脈で?? つっちーすげぇ!
「いやいや。オレはまだまだ修行中や。三部九候診の脈診を特に重要視している流派の経絡治療学会の諸先生なら、その域に達してるのは当たり前とちゃうかな」
へぇぇ。けいらくちりょうがっかい。ホームページもあるんだね。
「まぁそれは極端な例やけど、鍼灸師なら誰でも脈から内臓の調子が判別できると思うで」
そうなんだ。摩訶不思議。ちなみに鍼灸院では高血圧を診てもらえるの?
「うーん、結果として改善はされるやろうけど、ピンポイントで高血圧の治療というのは対応したくないやろうな。前も言ったとおり、東洋医学は全体を診る治療が基本であり、部分だけを診るようなことはせーへんからな。つまり高血圧は見てくれないが、高血圧も含めたトータル的な治療はしてもらえるで」
そうかそうか。血圧についてはだいたい分かったような気がするよ。鍼灸師の話も含めて、居酒屋トークで使えそうな気がするよ。
ただ、最後に1個だけ疑問を解決していい?
「ええで」
高血圧がキケンなのは血管にコレステロールが詰まっていたり、柔軟性がない場合だよね? なら血管をやわらかくするにはどうしたらいいの?
「まず第一歩は食べ物を改善することやな。ちゃんと実践すれば、3ヶ月を目安にやわらかくなると思うで。もちろん個人差があるけど」
具体的には?
「脂肪分を選ぶべきやな。たとえば人間の体温が36℃ちょっとなのに対して、鶏や豚は40℃以上あったりすんねん。つまり、鶏肉や豚肉の脂は人の体内で溶かして活用しづらく、血管壁にこびりつきやすい。動物性の脂を摂るなら、体温の低い魚の脂肪の方が楽に活用できるで」
へぇぇ。豆知識ゲットした。
「それから、極端に油を控えるのもあかん。なぜなら血管を作る細胞の構成要素に脂質は必要不可欠やから、脂質不足→細胞劣化→血管がもろくなる。なんて悪循環に陥るかもしれん。いずれにしても、基本は植物から脂質を摂るのがええな。種子類とか。例えばゴマは約40%が油分やし」
そうなんだ。油は摂らないのが偉いのかと思ってた。
「ああ、それからこれは言っておかなあかん。ダイエットに運動が有効と言っても、血管が固まっている人が急に運動したら死んでしまう可能性がある。どんなに良いとされている健康法でも順番を間違えたら大変や。心配な人は定期的に専門家に診てもらうのがベストやで」
と、辻野先生は回答しましたとさ。
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■やちきの見解
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そうかそうか。ボクも31歳を目前にして、ようやく血圧について知ることができたよ。
ところがそれ以上に、達人は脈で妊娠が判断できる! というのが今回一番のヒットでしたね。スゴイを通り越して笑えました。
ちょっと会ってみたいな〜。達人。
つづく